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ハリーは再婚した。そして、彼と息子パット(スターウォーズ・エピソード1に夢中)に妻シドと彼女のおてんば娘ペギーが加わって、新しい家族が生まれた。テレビ番組「Fish on Friday」は大当たり、シドの高級ケータリング・サービス「Food Glorious Food」は大繁盛。ハリーはこのうえなく幸せだ。しかし、人生の第2の幕が開けたのは、ハリーだけではなかった。前妻ジーナも再婚をした。そして、彼女の伴侶リチャード(地球に住む30代男性でスター・ウォーズが嫌いなヤツは彼くらいのものだ)が、パットの「新しい父親」になった。ジーナとリチャードがアメリカへの引越しを決め、パットも連れて行くと告げたとき、ハリーはリチャードに暴力をふるってしまう。
大西洋をはさんで息子と離ればなれになり、ペギーの「新しい父親」になろうと格闘していたころ、ハリーは古きよき時代の「普通の家庭」というもの、つまり愛する母と亡き父が育んだ類の家庭というものにあこがれを抱くようになる。そして、ジーナの友人で魅力的な日本人写真家、カズミこそ、彼の願いをかなえてくれる女性だと思い…。
男の弱さと現代の子育ての難しさを描くことは、パーソンズの得意とするところ。しかし本書は、時折ほろりとさせながらも、ひねりすぎのプロット、想像を越えたほどの自負心、感傷的な反動主義の香りが強すぎる感じがある。それでも、パーソンズのファンが失望する可能性はなさそうだ。あえてスター・ウォーズにたとえるならば、『帝国の逆襲』というよりは、むしろ『エピソード2 クローンの攻撃』といった作品だ。(Travis Elborough, Amazon.co.uk)
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