家族を「する」家―「幸せそうに見える家」と「幸せな家」 (講談社プラスアルファ文庫)

Cover image : 家族を「する」家―「幸せそうに見える家」と「幸せな家」 (講談社プラスアルファ文庫)

商品情報

ASIN
4062568217
発売日
2004-05
Amazon.co.jp(Japan)の商品情報
家族を「する」家―「幸せそうに見える家」と「幸せな家」 (講談社プラスアルファ文庫)
EAN
9784062568210
ページ数
309ページ
制作者
藤原智美
商品種別 ( Product Group )
Book - 文庫
レーベル ( Label )
講談社

Amazonのエディトリアルレビューより

Amazon.co.jp
   現代住宅に当然のように設置されているダイニング・キッチンは、戦後、公営アパート団地を建設する際に生まれたものだ。食事の場と就寝の場を分離させ、夫婦の寝室を独立させ、ダイニング・キッチンと後に登場するリビングルームは、戦後の住スタイルを方向づける革新的な提案であった。

   本書は、とかく焦点がぼやけがちな「家族論」を、「住まい」という目にみえる形に落とし込んで論じていく。戦後つくりだされた住空間が、夫婦や子どもにとってどのように機能しているのか、あるいは機能しなくなっていったのか。「精神科医K氏」との対話を通じて「会話」「女」「男」「子ども」「絆」「夫婦」「恋愛」など、8つの視点から模索する。

   処女作『王を撃て』では、「'74年入社」や「'87年入社」とだけ表示される人間たちを登場させ、また、芥川賞受賞作『運転士』では、自己を仕事と同化させてしまった地下鉄運転士を描いた。小説家である著者は、外部から与えられた要因によって個人が規定されてしまう滑稽で空疎な世界をつくりあげたが、本書もまた、はからずも「父」や「母」、「子ども」の役柄だけが抜け殻のように残され、個人の姿がどこにも見えない家族の現状を浮き彫りにする。

   アメリカでは、親に「なる」ための「ペアレンティング・プログラム」が実施されているという。「家族は『する』ものである。自然に『なる』ものではなくなった」とする著者の指摘は的を外していない。(中島正敏)


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