心は量子で語れるか (ブルーバックス)

Cover image : 心は量子で語れるか (ブルーバックス)

商品情報

ASIN
4062572516
発売日
1999-04-20
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心は量子で語れるか (ブルーバックス)
EAN
9784062572514
ページ数
290ページ
制作者
ロジャー・ペンローズ
中村和幸
商品種別 ( Product Group )
Book - 新書
レーベル ( Label )
講談社

Amazonのエディトリアルレビューより

Amazon.co.jp
   物心二元論からの脱却、ギリシャ自然哲学の巨人アリストテレスの分類から発展してきた学問に対する懐疑は、20世紀においては、ホワイトヘッドの有機体の哲学、シュレディンガーの生命論に見られる。ただ、彼らの後半生あるいは晩年の思想と活動は、必ずしも理解されていなかった。数理物理学者ペンローズも彼らと共通するのか?

   本書の原題は、『The Large, the Small and the Human Mind』。「時間/空間」に関して「Large/Small」であり、「小」はプランク長とプランク時間、「大」は宇宙である。ペンローズは今我々が手にしている量子力学が「重要な何かを欠いている」としながら、修正された真の量子力学を用いれば、心の問題を解明できるのではないかとする。つまり物質の振る舞いを記述する量子力学が心をも記述できるはずだ、と。この思想は、自称恥知らずな還元主義者ホーキングら高名な学者からの疑問・批判にさらされているが、ペンローズが正しいとも思われている。

   彼は純粋に論理的思考で構築された数学が、現実世界の物理を驚くべき正確さで予見できることに偶然ではない深淵があるという。たとえば、アインシュタインの一般相対論は観測結果を驚くべき精度で予測できるが、特殊相対論とは違い、観測事実の要請があって生まれたのではない。純粋に思弁的に導出された理論なのである。

   また、彼自身が描いたと思われる豊富なイラストによって、ディラック方程式も愉快に描かれる。ポリオノミ・タイリング、マイクロチューブ、あり得ない三角形などは彼一流の思考がほとばしり出る表現である。

   脳の解明が急速に進んでいる昨今の状況をみても、このペンローズの大胆な試みは21世紀における脳の問題、心の問題を科学的に定式化するものになるかもしれない。(澤田哲生)


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