若者のすべて―ひきこもり系VSじぶん探し系

Cover image : 若者のすべて―ひきこもり系VSじぶん探し系

商品情報

ASIN
4569617182
発売日
2001-07
Amazon.co.jp(Japan)の商品情報
若者のすべて―ひきこもり系VSじぶん探し系
EAN
9784569617183
ページ数
238ページ
制作者
斎藤環
商品種別 ( Product Group )
Book - 単行本
レーベル ( Label )
PHPエディターズグループ

Amazonのエディトリアルレビューより

Amazon.co.jp
   サブカル系精神科医として、また最近ではインターネット上での宮台真司らとのコラボレーションで知られる斎藤環。本書は、広告代理店の広報誌に掲載された記事をまとめたもの。「ひきこもり系」と「じぶん探し系」という言葉を軸に、多面的な切り口で「若者」の分析を試みている。

   原宿系と渋谷系の若者のインタビュー、宇多田ヒカルと浜崎あゆみ、「立つんだ 湯川専務!」と「ニャンまげ」など、さまざまな対比を用いて、軽めの語り口で両者の位置づけを確立させていく一方で、「索引」と「徴候」といった概念の導入や、自傷体験をもつ若者へのインタビューを通じて、精神分析医らしい緻密な考証を見せる。

   内容的には決して平易ではないが、「メディア論と精神分析を横断」したスタイルがおもしろい。「つまり『ニャンまげ』なんですよ(笑)。あのかわいらしさなんですよね、分裂病患者のかわいさって。(中略)飛びつきたくなる気持ち、よくわかりますねぇ(笑)」といった表現で、メディアと精神分析を同じテーブルに乗せてしまう表現のうまさは見事である。

   ストイックな分析に終始することで、見事なまでに「べき」論は排除されている。その代わり、ここに登場する「若者」を自分になぞらえていくうちに、読者の心のありようは浮き彫りにされていってしまう。印象的なモノクロ写真を配したやわらかい装丁に反して、読みごたえのある侮れない1冊である。(大脇太一)


アマゾンコム(Amazon)のASINでの商品情報を横断表示 / #もの書きWiki - 書店 / キーワード一覧 - 書店 / 電網工房・匠