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商品情報
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原宿系と渋谷系の若者のインタビュー、宇多田ヒカルと浜崎あゆみ、「立つんだ 湯川専務!」と「ニャンまげ」など、さまざまな対比を用いて、軽めの語り口で両者の位置づけを確立させていく一方で、「索引」と「徴候」といった概念の導入や、自傷体験をもつ若者へのインタビューを通じて、精神分析医らしい緻密な考証を見せる。
内容的には決して平易ではないが、「メディア論と精神分析を横断」したスタイルがおもしろい。「つまり『ニャンまげ』なんですよ(笑)。あのかわいらしさなんですよね、分裂病患者のかわいさって。(中略)飛びつきたくなる気持ち、よくわかりますねぇ(笑)」といった表現で、メディアと精神分析を同じテーブルに乗せてしまう表現のうまさは見事である。
ストイックな分析に終始することで、見事なまでに「べき」論は排除されている。その代わり、ここに登場する「若者」を自分になぞらえていくうちに、読者の心のありようは浮き彫りにされていってしまう。印象的なモノクロ写真を配したやわらかい装丁に反して、読みごたえのある侮れない1冊である。(大脇太一)
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