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まず、「さわやか編」から行ってみよう。柔らかな表現のヴィヴァルディ「春」、お行儀のよいハイドン「時計」に代表されるように、このセクションはおおむね上品な演奏が集められている。私はこれを「おっとりしたクラシック」と呼ぶことにする。
次いで、それとは正反対にある「ドラマティック」に目を向けよう。ここにはオッフェンバック「天国と地獄」やビゼー「カルメン」(前奏曲)など、威勢のよい曲が並んでいる。よって、「イケイケのクラシック」である。
「安らぎ」「ロマンティック」の区別は明確でなく、どちらも情に訴えるタイプの曲を集めているが、サティ「ジムノペディ第1番」(ミシェル・ルグランが名演)やチャイコフスキー「花のワルツ」を含む前者は清純なムードが支配的なので、これを「胸キュンのクラシック」と名づける。そして、ジェニファー・ラーモアの中性的なメゾ・ソプラノが妖しいヘンデル「オンブラ・マイフ」や妙にセクシーなベートーヴェン「エリーゼのために」(ルドルフ・ブーフビンダーが怪演)の入っている後者は「誘惑のクラシック」。いかがであろう。(松本泰樹)
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