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収められている曲は、1950年代の懐メロから2002年のものまでいろいろだが、ジョルダーノの3曲を除けばかなり古めのセレクションだといえる。彼女の登場でイタリアの音楽に興味を抱いた若いリスナーに、カンツォーネやイタリアン・ポップ・ソングの定番を紹介しようというのがプロデューサーの目論見なのだろう。英米のポピュラー音楽に比べれば、話題になることの少ないジャンルだけに、多くの人に聴いてほしいアルバムだ。
ジリオラ・チンクエッティの歌声は時々CMに使われたりするので今でも耳にすることが多いが、ここに集められた曲の数々を聴くと、イタリアにはそのほかにもいい歌手がたくさんいたことがわかる。「希望に燃えて」を歌っているアリーチェ・ヴィスコンティの、あるときはカマトト風にささやき、あるときは巻き舌をきかせて気っぷよく歌い上げる、ほとんど二重人格ともいえる歌唱力はどうだろう。イ・プーのヴォーカリストで後に独立してソロになったリッカルド・フォッリは、ヴィブラートのかかった甘い高音が独特の魅力を持っている。また、ドメニコ・モドゥーニョの「ヴォラーレ」が、一般に親しまれているアメリカ盤ではなく、ヴァースのついたイタリア盤で収録されているのもいい。(松本泰樹)
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