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商品情報
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このアルバムは、大きく2つのパターンの作りの曲が組み合わされており、シセルは曲のタイプに合わせて多彩に声の色を使い分けている。第一は「サムワン・ライク・ユー」「エンジェル・レイズ」「ユー・レイズ・ミー・アップ」「ビヨンド・イマジネーション」といった、アメリカの上質ポップス系の美しいバラード。1曲目「ウェイト・ア・ホワイル」は何とディープ・パープルのキーボード奏者ジョン・ロードのソロ作品から取られている。第二は「私を泣かせてください」(ヘンデル)、「別れの曲」(ショパン)、「私のお父さん」(プッチーニ)、ウェールズの名バリトン歌手ブリン・ターフェルとコーラスが加わった「アヴェ・マリア」(シューベルト)といった、クラシック音楽のクロスオーヴァー。それらの中間に位置するのが「ピエ・イエス」(アンドリュー・ロイド・ウェッバー)や「忘却」(ピアソラ)、「デボラのテーマ」(モリコーネ)になる。どれも選りすぐりの夢見るようなメロディばかり。シセルは、一見違和感のあるピアソラであろうと、彼女独特の心暖まる世界へと見事にリメイクしている。
クラシック系の曲でもっとも聴かせるのは「あなたの声に心は開く」(サン=サーンス《サムソンとデリラ》より)。壮大な官能美の世界を演出したショウのように面白い。“清純派”が積極的誘惑に出たときの抗しきれない魅力とでもいおうか。最後「サムソン、サムソン、ジュテーム…」とささやく声は、オペラ歌手にはありえない現代的な色気があって、かなりゾクッと来る。(林田直樹)
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